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脚気 原因 症状 予防 現代病 [病気]



脚気
脚気の患者は、ビタミンB1のあまり含まれていない白米食が普及した明治時代以降に急増しました。
その後、栄養状態が改善されるにつれて減少し、最近まで昔の病気というイメージがありました。
ところが、昭和40年代後半から、スポーツ好きの若者の間で足がむくみ、神経痛のような痛みを訴える病気が現れてきました。
これが実は脚気だったのです。
栄養過多の時代に脚気にかかる人が増えた原因は、清涼飲料水と即席ラーメンなどのインスタント食品の過剰摂取にあります。
こうした食品はカロリーは高いのですが、ビタミンB1はあまり含まれていません。
おまけに、運動することでビタミンB1は多く消費されます。
若者の間では、清涼飲料水やインスタント食品はすっかり生活に密着したものになっています。
なんとなく足がむくんで痛い。
そんな症状に気づいたら脚気を疑ってみてはどうでしょう?
案外、的外れではないかもしれません。

原因
★偏った食生活
清涼飲料水やインスタント食品、アルコールなどに多く含まれる糖質を分解するには、ビタミンB1が必要不可欠です。
そのためこれらの食品を大量にとりすぎると、分解にビタミンB1が使われて体内で不足し、脚気を引き起こすことがあります。

★ビタミンB1摂取不足
ビタミンB1は水に溶けやすいため、調理のときに栄養が失われてしまうことが多いです。
さらに摂取しても体に吸収されにくく、吸収された後も体外へ排泄されやすいという特徴があります。
そのため、実際に摂取できるのは、元の食品に含まれる量の約半分くらいともいわれています。
このように、ビタミンB1は非常に取り入れにくく、不足しやすい傾向にあります。

症状
★全身の倦怠感や食欲不振
脚気の初期には食欲不振があり、他に全身がだるく、とくに下半身に倦怠感が生まれます。
しだいに足のしびれやむくみ、動悸、息切れ、感覚が麻痺するなどの症状があらわれます。
さらに進行すると手足に力が入らず寝たきりとなり、そのまま放置すると心不全を起こして死に至ることもあります。

★膝の下を叩いても足が跳ね上がらない
脚気かどうかを判断する症状として、膝の下のくぼみを叩いて足が自然に跳ね上がらないという検査方法があります。
確かにこれは一つの目安にできますので、足が跳ね上がらない他に足のだるさなどの症状があれば専門医を受診しましょう。

日常生活から予防
脚気を予防するには、ビタミンB1を多くとることが大切です。
ビタミンB1は、玄米、豚肉、うなぎ、枝豆などに豊富に含まれています。
ビタミンB1の吸収を高める成分であるアリシンが豊富な玉ねぎ、にら、にんにく、たまねぎを食材に加えるとさらに効果的です。
お酒はビタミンB1を多く消費するため、健康のためにも適量で楽しく飲むことを心がけましょう。

意識して食事からビタミンB1をとることは難しいもの。
そんなときは、ビタミンB1が含まれたドリンク剤やビタミン剤を服用することも考えてみましょう。
ビタミンB1は体に吸収されにくい特徴を持っていますから、体への吸収率を高めたビタミンB1誘導体が含まれる医薬品で補うという方法もあります。


タグ:脚気
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