インフルエンザ 風邪との違い 症状 ワクチン 予防法 [病気]
インフルエンザと風邪の違い
インフルエンザはインフルエンザウイルスによる感染症です。
風邪は、ライノウイルス、コロナウイルスなど種々のウイルス感染によって起こる上気道炎の総称です。
風邪の症状は、のどの痛み、鼻汁、せき、くしゃみなどの症状が中心で、一般的に軽度です。
全身症状はあまり見られず、発熱もインフルエンザほど高くありません。
重症化することはほとんどなく、1週間ほどで治ります。
インフルエンザの場合は悪寒、倦怠感、38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛など全身の症状が強く、合わせて、のどの痛み、鼻汁、せきなどの症状も見られます。
これらの症状は通常2~3日続きますが、場合によっては5日を超えることもあります。
高齢者や乳幼児では肺炎や脳炎などを合併することもあり、最悪の場合は死に至ることもあります。
発熱
風邪では微熱、インフルエンザでは38~40℃
悪寒
風邪は軽い
インフルエンザは強い
発病
風邪はゆっくり
インフルエンザは急激に発症
インフルエンザの潜伏期間
インフルエンザの潜伏期間は、通常1~2日ほどであり、その後突然症状が現れるのが特徴。
潜伏期間は早くて24時間後、遅い場合は4~5日ほどで、長くても最大7日後には症状が現れると言われます。
「潜伏期間」とは病原体に感染してから、体に症状が出るまでの期間のことであり、病原体の種類によって異なります。
感染から発病に至るにはそれなりの段階があり、この間が潜伏期間なのです。
空気感染か?飛沫感染か?
「インフルエンザは飛沫感染しまう」。
飛沫感染とは、くしゃみや咳をしたときに含まれるウイルスを直接吸い込むことにより感染することです。
くしゃみや咳で飛び散ったつばの水分が蒸発すると、つばの中にいたウイルスが空気中を漂うことになります。
このウイルスはすぐには消えず、数時間は漂っているのです。
そのウイルスを吸い込むことにより感染することもあるのです。
そう考えると、「空気感染する」と言ってもよさそうですね。
また、増殖のスピードが異常に早く、1個のウイルスが24時間後には100万個になるほど、非常に早く増殖します。
電車のつり革やドアノブ、カーテンなどのいたるとことにくっついたウイルスは、ゆうゆう三時間は生き続けます。
このことからインフルエンザの予防には手洗いが大変重要なのです。
インフルエンザワクチン
インフルエンザはかぜなどとは違い、高齢者や子どもがかかると重篤な症状を引き起こしたり、最悪の場合死に至ることもある危険な病気です。
予防するためには、インフルエンザワクチンの接種が効果的です。
ワクチンによりインフルエンザにかかるのを防止でき、たとえかかっても症状が軽減され、合併症や死亡する危険から身を守ることができます。
インフルエンザウイルスは、Aソ連型(H1N1)、A香港型(H3N2)、B型の3種類に分けられます。予防接種の場合、毎年流行する型を予測し、「これは」という型のワクチンを接種しているのです。
したがって、予測した型と全く違う型が流行すると、ワクチンが効かないことになります。
ワクチンは1回接種だけでもおよそ2週間で抗体が上昇し効果が期待できます。
抗体は3~6ヶ月で徐々に減少するので、毎年接種をしなければいけません。
流行期前に抗体を作っておくことが大切ですので、12月までには接種を終えておくことが望ましいです。
遅くとも年内には予防接種を受けるように心がけてください。
インフルエンザの予防法
予防の基本は、流行前にワクチン接種を受けることです。
ワクチンを接種したからといって必ずインフルエンザを予防できるわけではありません。
よってワクチン接種に加え、次のようなことに気をつけると、より効果的に予防ができます。
・流行期には人ごみを避ける
・外出時にはマスクをする
・外出後はうがい,手洗いをする
・適度な湿度を保つ
・十分な睡眠と栄養をとる
インフルエンザにかかったら
・熱が出たらできるだけ早く医療機関を受診して治療を受けましょう。
・十分に睡眠をとって休養しましょう。
・お茶などの水分を多めにとりましょう。
・消化がよく、栄養のある食事をとりましょう。
・インフルエンザかもしれないと感じたらすぐにマスクをして、他の人にうつさないように気をつけましょう。
・熱が下がってもウイルスは体内に残っているため、一週間は安静にしましょう。
タグ:インフルエンザ
2012-08-26 19:57
nice!(0)
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0